ギターを始めると、教本や動画で、聞き慣れない言葉がたくさん出てきます。ここでは、初心者がまず知っておきたい基本の言葉を、まとめて紹介します。
楽器の部分の名前
- ヘッド:ネックの先端の部分。ペグがついています。
- ペグ:弦を巻きつけて、音の高さを調整する部品です。
- ナット:ヘッドとネックの境目にあり、弦を支える部品です。
- ネック:弦を押さえる細長い部分です。
- フレット:ネックにある金属の線で、押さえる位置の目印になります。
- ブリッジ:ボディ側で弦を固定する部品です。
- サウンドホール:アコースティックギターのボディにある丸い穴です。
奏法の言葉
- ストローク:ピックや指で、弦をまとめて弾くことです。
- アルペジオ:コードの音を、1本ずつ順番に弾くことです。
- ミュート:弦の振動を止めて、音を消すことです。
- セーハ(バレー):1本の指で、複数の弦を同時に押さえることです。
- 開放弦:フレットを押さえずに弾く弦のことです。
楽譜や練習の言葉
- コード:複数の音を重ねた和音のことです。C、Am、G7のように名前で表します。
- コード譜:歌詞とコード名を並べた楽譜です。弾き語りで使われます。
- タブ譜:ギターの弦とフレットの位置を、数字で表した楽譜です。
- カポ:ネックに取り付けて、全体の音の高さを変える道具です。
- BPM:1分間の拍の数を表す、テンポの単位です。
- 移調:曲全体の音の高さを変えることです。
楽器の状態に関する言葉
- 弦高:弦とフレットの距離のことです。
- ビビり:弦がフレットに当たって、雑音が出ることです。
- ゲージ:弦の太さのことです。細いほど押さえやすいといわれます。
用語は、使いながら少しずつ覚えていくのが近道です。わからない言葉が出てきたときに、このページを見返してみてください。
音名とアルファベットの対応
コード譜でよく見るアルファベットは、音名を表しています。日本語の音名と、次のように対応しています。
- C:ド
- D:レ
- E:ミ
- F:ファ
- G:ソ
- A:ラ
- B:シ
たとえば、Cは「ド」の音を中心にしたコード、Gは「ソ」の音を中心にしたコードです。この対応を覚えておくと、コード名を読むのが楽になります。
コード名の読み方(ざっくり)
- Am:「m」はマイナーを表します。
- G7:「7」はセブンスを表します。
- CM7:「M7」はメジャーセブンスを表します。
- C/G:スラッシュのあとの音(この場合はG)を、いちばん低い音(ベース)にして弾くという意味です。
これらはコード名の読み方の一例です。詳しい構成は、音楽理論の教本などで確認してみてください。
練習道具の言葉
- チューナー:弦の音の高さを確認する道具です。
- メトロノーム:一定の速さで拍を刻む道具です。
- ピック:弦を弾くための小さな板状の道具です。
- ストラップ:ギターを肩にかけるための帯です。
わからない言葉に出会ったときの調べ方
教本や動画で知らない言葉が出てきたら、次の順番で確認してみましょう。
- その言葉を、メモに書き留めます。
- このページの見出しから、近い分類(楽器の部分、奏法、コードなど)を探します。
- 意味を読んだら、実際に楽器を持って、その部分や動きを確かめます。
- 自分の言葉で、一言に言い換えてみます。
- 次に同じ言葉が出てきたときに、思い出せるかを試します。
ただ読むだけでなく、手を動かして確かめると、記憶に残りやすくなります。
楽器の部分を、先端から順にたどる
楽器の部分の名前は、先端から順にたどると覚えやすくなります。ヘッドにペグがあり、その先にナットがあります。続くネックには、フレットが並んでいます。さらにボディに進むと、アコースティックギターではサウンドホールがあり、その下にブリッジがあります。実物を見ながら、指でなぞって名前を言うと、位置関係が頭に入ります。
用語を覚える順番の目安
すべてを一度に覚える必要はありません。次の順番で進めると、無理なく身につきます。
- 楽器の部分の名前(ヘッド、ネック、フレットなど)。
- 弦の番号と、開放弦の音名。
- コード、コード譜、ストロークなど、毎回の練習で使う言葉。
- カポ、移調、セブンスなど、曲の幅が広がってから出てくる言葉。
先の項目は、必要になったときに読み返せば十分です。
用語を覚えるコツ
用語は、一度にすべて覚えようとせず、練習のなかで出てきたときに、少しずつ確認していくのがおすすめです。実際に楽器を触りながら覚えると、言葉と動きが結びつき、忘れにくくなります。
あわせて覚えたい基本の言葉
- 小節:楽譜を一定の拍の数で区切った、まとまりのことです。
- 拍子:1小節に何拍あるかを表すものです。4拍子、3拍子などがあります。
- テンポ:曲の速さのことです。
- キー(調):曲の中心になる音と、音階を表すものです。
奏法の言葉(追加)
- ハンマリング:弦を弾いたあと、別の指で上から叩くように押さえて、音を変える方法です。
- プリング:押さえている指で、弦を引っかけるようにして離し、低い音に変える方法です。
- スライド:弦を押さえたまま、指を滑らせて、音の高さを変える方法です。
- チョーキング:弦を押し上げたり、引っ張ったりして、音の高さを上げる方法です。
- ビブラート:弦を押さえた指を、細かく揺らして、音を震わせる方法です。
コードの種類の言葉
- メジャー:明るい響きのコードです。「C」のように、何もつけずに表すことが多いです。
- マイナー:暗めや切ない響きのコードです。「Am」のように、mをつけて表します。
- セブンス:7をつけたコードで、「G7」のように表します。少し渋みのある響きになります。
- サス・フォー(sus4):3番目の音を、4番目の音に置きかえたコードです。
- ディミニッシュ(dim):緊張感のある響きのコードです。
- オーギュメント(aug):浮遊感のある響きのコードです。
初心者のうちは、メジャーとマイナー、セブンスの3つを覚えておくと、多くの曲に対応しやすくなります。
弦の名前と番号
ギターの弦は、1弦から6弦まで番号がつけられていて、いちばん細い弦が1弦、いちばん太い弦が6弦です。レギュラーチューニングでは、6弦から順に、E(ミ)、A(ラ)、D(レ)、G(ソ)、B(シ)、E(ミ)の音に合わせます。覚え方として、「ミ・ラ・レ・ソ・シ・ミ」と音名で覚える方法や、語呂合わせで覚える方法があります。
音楽の基本の言葉
- メロディ:曲の中で、歌ったり、主役になったりする音の流れです。
- リズム:音の長さや、強弱が作る、時間の流れです。
- ハーモニー:複数の音が重なって生まれる響きです。
- イントロ:曲の最初の導入部分です。
- Aメロ・Bメロ・サビ:曲の構成を表す言葉で、サビは、曲の中で最も盛り上がる部分を指すことが多いです。
- アウトロ:曲の終わりの部分です。
動画や教本を見るときのコツ
- 知らない言葉が出たら、動画を止めて、意味を確認してから進む。
- 弾き方の説明は、実際に楽器を持ちながら見る。
- 同じ意味の言葉が複数あるときは、まとめてメモしておく。
- 分からない言葉が多いときは、無理に先へ進まず、基本の言葉に戻る。
自分用の用語ノートを作る
ノートやスマートフォンのメモに、自分用の用語集を作るのもおすすめです。「言葉」「意味」「出てきた場所」の3つを書いておくと、あとから見返しやすくなります。たとえば、動画で聞いた言葉は、意味のほかに、どの曲の練習中に出たかも残しておきます。使った場面と一緒に残すと、次に同じ言葉に出会ったとき、思い出しやすくなります。書く量は、1つの言葉につき一行ほどで十分です。
初心者が混同しやすい言葉と見分け方
コード名の「C」と、音名の「ド」
コード名のCは、ドの音を中心にした和音の名前です。音名としては、Cがドにあたります。同じ文字でも、和音を指すのか、1つの音を指すのかは、使われている場面で判断します。
1弦と6弦の見分け
1弦がいちばん細く、6弦がいちばん太い弦です。ギターを構えたとき、床に近い側が1弦、顔に近い側が6弦になります。数字が大きいほど太い、と覚えておきましょう。
テンポとリズム
テンポは曲の速さ、リズムは音の長さや強弱の並び方のことです。同じリズムでも、テンポを変えると、ゆっくりにも速くにもなります。
ストロークとアルペジオ
どちらもコードを鳴らす奏法ですが、ストロークは弦をまとめて弾き、アルペジオは1本ずつ順番に弾きます。それぞれの弾き方は、ストロークの基本で紹介しています。
コード名と指の形
コード名は、どの音を鳴らすかを表します。指の形を図にしたものが、コードダイアグラムです。読み方は、コードダイアグラム(コード表)の読み方で確認できます。
用語を体で覚える10分の練習メニュー
- ギターを構え、ヘッド、ペグ、ナット、ネック、フレット、ブリッジを、指でさしながら名前を声に出します(2分)。
- 6本の弦を、1弦から順に弾きながら、「E、B、G、D、A、E」と音名を言います(2分)。
- 開放弦と、押さえた弦を弾き比べて、「開放弦」の意味を確かめます(2分)。
- 弦をまとめて弾くストロークと、1本ずつ弾くアルペジオを、それぞれ試します(2分)。
- コード譜を1曲分選び、コード名を声に出して読みます(2分)。
用語の確認チェックリスト
次の言葉を、自分の言葉で説明できるか確認してみましょう。
- フレットと、ネックの違い。
- 開放弦とは何か。
- 弦高とビビりの意味。
- ストロークとアルペジオの違い。
- コードとコード譜の違い。
- BPMとテンポの関係。
- カポを付けると何が変わるか。
- Am、G7、CM7の読み方。
説明に迷う言葉があったら、該当する見出しに戻って、読み直してみてください。
よくある質問
用語は、すべて覚えないといけませんか。
いいえ。練習のなかで出てきたときに、少しずつ確認していけば十分です。
コード名の読み方がわかりません。
アルファベットは音名で読み、そのあとの記号で、響きの種類を表します。たとえばAmは「エーマイナー」、G7は「ジーセブンス」と読みます。
英語の用語が多くて、難しく感じます。
多くの用語は、英語の言葉の読み方をそのまま使っています。慣れるまで、何度も目にすることで、自然に覚えていきます。
タブ譜とコード譜は、どちらを使えばよいですか。
弾きたい内容によって変わります。歌に合わせてコードを弾く弾き語りでは、コード譜が使われることが多いです。メロディやフレーズを弾きたいときは、弦とフレットが数字でわかるタブ譜が便利です。
動画と記事で、用語の呼び方が違うことがあります。
あります。たとえば「セーハ」と「バレー」のように、同じ意味に複数の呼び方があるものもあります。迷ったときは、その場面で何をしているかを見て、意味を確かめてみてください。
楽器の各部分の名前
ギターの部品の名前も、最初に知っておくと便利です。体の大きな空洞の部分をボディ、左手で握る細長い部分をネック、ネックの先にある弦を巻きつける部分をヘッドと呼びます。ネックに埋め込まれた金属の線がフレットで、指板の上でフレットとフレットの間の区切りを使って、音の高さを変えます。
右手で弦を弾く位置の近くにある穴をサウンドホールと呼び、アコースティックギターでは、ここから音が外へ広がります。弦を支える台座の部分はブリッジと言い、ネックの先の弦を支える部分はナットと呼びます。
演奏の動きを表す言葉
- ストローク:複数の弦を、まとめて下や上に弾く奏法です。
- アルペジオ:コードの音を、一音ずつ順番に弾く奏法です。
- ミュート:弦の振動を手で止めて、音を切ったり抑えたりすることです。
- ハンマリング:弦を弾いたあと、左手の指を指板に打ちつけて音をつなぐ奏法です。
- プリング:押さえていた指を、弦を引っかけるようにして離し、音をつなぐ奏法です。
- スライド:弦を押さえた指を、指板の上で滑らせて音の高さを変える奏法です。
コード譜でよく見かける記号
コード譜には、コード名のほかに、いくつか記号が出てきます。N.C.は、その部分ではコードを弾かない、という意味で使われることが多い記号です。カポの表記は「Capo 2」のように書かれ、2フレットにカポを付けて弾くことを表します。繰り返しを表す記号や、括弧の付いた表記は、楽譜ごとに意味が少しずつ違うこともあるため、その楽譜の注記を確認しておくと安心です。
まとめ
用語を覚えることは、楽器の上達を助ける土台になります。わからない言葉が出てきたら、この記事に戻って確認してみてください。
